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歯周病は何歳から?子どもは歯周病にならない?

歯周病は、今では生活習慣病と位置付けられ、歯周病用の歯磨き剤のCMを見ない日はありません。歯周病の主な症状は歯ぐきの腫れと出血です。この症状は子どもにも見られますが、子どもは歯周病にならないのでしょうか。また歯周病とは何歳からなるものなのでしょうか。

歯周病は、歯を支える歯周組織に起こる炎症の総称

昔は「歯槽膿漏」と呼んでいた症状を、今は「歯周病」と表現することがほとんどです。歯周病とは、歯を支える組織、つまり歯ぐきや歯根膜、そして歯槽骨などに起こる炎症のことを言い、歯肉炎と歯周炎に分けられています。歯肉炎は、歯ぐきに起きる炎症で、歯ぐきの腫れと歯磨き時の出血を伴います。

いっぽう歯周炎は、歯肉炎が悪化して歯を支える歯槽骨に吸収が見られる症状を言います。歯周炎には軽度歯周炎、中度歯周炎そして重度歯周炎に分けられます。軽度歯周炎は歯ぐきの腫れや出血、歯周ポケット数値が3ミリ程度と歯肉炎が少し進行した状態で、適切なブラッシングと歯石除去、クリーニングで十分改善が見込めます。

中度歯周炎になると、歯ぐきの腫れと出血に加え、歯周ポケット数値が4~5ミリと数値が上がります。炎症が少しずつ歯槽骨へ広がっており、歯ぐきが下がってきます。また口臭がきつくなるなど、自覚症状が少しずつ出始めます。歯が揺れているかどうかを測る「動揺」という検査でも、少し揺れが確認できるなど、症状が悪いほうへと進んでいることがわかります。

そして重度歯周炎まで症状が悪化してしまうと、歯ぐきが腫れて痛みを感じ、噛むことが辛くなります。歯周ポケット数値は8ミリ以上と、かなり高い数値になってしまいます。中には12ミリなど、目を疑うような数値の方もいらっしゃいます。ここまでくると歯槽骨の吸収がかなり進み、歯を支えることが困難な状態になります。指で触っても歯がグラグラしているのがわかり、他人からは「口臭がひどい」など指摘されるようになります。これは炎症を起こした歯ぐきに膿が溜まり、悪臭を放っているからです。この状態を「歯槽膿漏」と言い、残念ながら歯を残すことは非常に難しくなります。また歯周炎は全身の健康にも悪影響を与えるとも言われており、健康面から考えてもリスクが高い病気だと言えるでしょう。

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子どもは主に歯肉炎、20代から歯周炎に進行することも

一般的に、お子さんは歯周炎まで進行することはあまりありません。しかし歯ぐきの炎症は比較的低年齢から見られます。これは歯や歯ぐきの境目に付いた汚れがきちんと落とせていないことから、歯ぐきが腫れてしまうのです。思春期のお子さんは特に「思春期性歯肉炎」という、主にホルモンバランスの影響によって歯肉炎が起きやすい状態となります。歯肉炎の場合、適切なブラッシングと歯科医院での定期的なクリーニングにより改善することができます。

しかし成人になると、歯周炎のリスクが少しずつ高まります。早い方は20代で歯周病、つまり歯周炎と診断される方もいらっしゃいます。いちど歯周炎になると改善することはなかなか大変です。年齢を重ねるにつれ、歯周炎のリスクが高くなり、気が付けば歯がなくなっていた、なんてことになりかねません。

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基本的にお子さんは歯肉炎で治まることがほとんどですが、年齢が上がるにつれ、だんだん歯周病のリスクが高くなります。年齢に関係なく、お口の中を常に清潔にしておくことが何よりも大切です。

 


2020年5月8日 8:55 AM | カテゴリー: 歯周病, 歯周病と全身疾患の関係

口腔内の状態に合った歯磨き剤で、お口の健康を維持しましょう

歯とお口の健康を守る基本は、毎日の歯磨きです。歯磨き剤には本当に様々な種類があり、歯科医院やドラッグストアだけでなく、通販やバラエティショップなど色々な場所で手に入れることができます。しかしあまりに種類が多すぎて、どの歯磨き剤を選べばよいのかわからなくなることはありませんか?大切なことは、お口の症状に応じた歯磨き剤を選ぶことです。今回は、歯の健康と歯磨き剤に着目してみました。

口腔内の細菌の種類によって状態が変わります

お口の中には非常に多くの細菌が棲みついています。これらの細菌が、特にお口の健康に悪影響を与えないものもあれば、重篤な症状を引き起こしてしまうものもあります。後者の代表は、むし歯と歯周病です。どちらも細菌による感染症です。むし歯は酸により歯が溶け、歯周病は毒素によって歯を支える組織に炎症が起きてしまいまいますが、どちらの細菌が多いかによって、どちらになりやすいのかがある程度把握することが可能です。

つまり虫歯菌の数が多いとむし歯になりやすく、歯周病菌が多いと歯周病リスクが高まると考えられるのです。

 

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予防治療や定期検診で、どちらのリスクが高いかを把握することができる

では自分はどちらのリスクが高いのだろう?とお思いになることでしょう。もちろんむし歯と歯周病、どちらにも気を付けてケアをしておかなければいけませんが、ご自身が抱えるリスクを把握しておくと、それに応じた歯磨き剤を選んで使うことで発症リスクを低減することができます。

それには予防治療や定期検診が最も有効です。歯科医師や歯科衛生士がお口の中を実際に診ることで、お口の中の状況を把握することで適切なアドバイスをもらうことができます。例えば「○○さんは歯周ポケット数値は浅いけど、歯の表面が白く濁って虫歯になりかけているので、どちらかと言えばむし歯リスクの方が高いかもしれませんね」と言われた場合、歯周病予防の歯磨き剤よりも、フッ素が含まれている歯磨き剤を使うほうが、その患者さんのお口の状態に合ったケアができるという事になるのです。

 

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ご自身の状態に合わせて歯磨き剤を選び、お口の健康を維持しましょう

むし歯と歯周病、どちらも適切な処置と予防を行わなければ、歯を失ってしまう可能性が高いことはよく知られています。そのため、お口の中の状態に応じたケアを行うことがむし歯や歯周病を防ぎ、お口の健康を維持することができるのです。

数ある歯磨き剤の中からご自身の状態に応じたものを選び、お口の健康管理を行いましょう。どんな歯磨き剤を選べばよいか迷うときは、かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。


2020年3月22日 8:15 AM | カテゴリー: むし歯, 歯周病

数年ぶりに歯石除去をしたら・・・

皆さんは定期的に歯石除去やクリーニングを行っていますか?面倒だから、歯石取りは痛いから、特にいらないから・・・など、色々な理由で長らく受けていない方が久しぶりに歯石除去を行ったら、思わぬことを言われた、こんな経験はありませんか?長らく歯石除去を行っていない方の口腔内はどうなっているのかについてお話をいたします。

歯石除去なんて必要ない・・・?

「虫歯で歯が痛かったけど、治療が終わって痛みもなくなって歯医者さん通いから解放!」と心の中でガッツポーズを決めた矢先、「歯石除去にいらして下さい」と言われたら、あなたはきちんと行きますか?また何年か前に歯石除去を行ったものの、特に歯が痛いなどの自覚症状がないため、それっきり歯医者さんとはご無沙汰・・・。きっと少なくない事と思います。

そもそもなぜ歯石除去やクリーニングが必要なのでしょうか。痛くないのに、なぜわざわざ時間を取って歯医者へ行く必要がある?内科や外科では、症状が出てから受診しますよね。歯医者も同じで、歯が痛くなったら受診し、治れば終わり。こう思われているかもしれません。歯石除去も勧められたけど、わざわざ時間を取ってまで行く必要もないし、数年前にいちど歯石を取ったときに痛かったからできれば受けたくないからと、歯石除去が不要なものとして未だ認識されている傾向が強いのが現状です。

 

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久しぶりに歯石除去を受けて突き付けられた現実とは?

では久しぶりに歯石除去やクリーニングを受けた方のお口の中はどうなっているのでしょうか。そのほとんどがプラークと歯石に覆われた状態でいつの間にか歯周病になっており、しかも進行している状態の場合が多いのです。

毎日歯磨きをしているから虫歯になっていないのに、歯周病が進行していると言われても、ピンとこないでしょう。ここが歯周病の怖いところなのです。歯周病は虫歯と違って痛みなく症状が進行するため、初期の段階では歯ぐきの腫れと出血くらいしか自覚症状がありません。ここからじわじわと症状が進み、やがて歯がぐらぐらし始めて慌てて歯医者へ飛び込んでも、時すでに遅しなのです。

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痛みがなくても定期的に検診を受ける事が大切

海外では歯の健康を維持するために、痛みがなくても定期的に歯科医院へ通って虫歯や歯周病を予防する習慣が当たり前となっています。しかし日本では、未だに痛みが出ないと歯医者へ行かない人もまだまだ多いのが実情です。歯周病は痛みがない分、後回しになりがちです。歯周病を予防するには、定期検診が何よりも大切です。数年に一度ではなく、3~6か月に一度は定期検診を受ける事で、歯の健康を維持しやすくなるものです。ご自身の歯の健康を守るためにも、定期検診は必ず受けるようにしましょう。


2020年2月10日 8:06 AM | カテゴリー: 口腔から全身の健康へ, 歯周病

歯周病と歯槽膿漏、どう違う?

歯磨きをしていたら、歯ぐきから血が出てしまった経験をお持ちの方は多いと思います。今ではむし歯と並ぶほどよく耳にする歯周病は、歯ぐきからの出血がサインとなるため、「もしかして歯周病?それとも歯槽膿漏?」と不安になることでしょう。歯ぐきの腫れと出血を伴う歯周病と歯槽膿漏、どこか違いがあるのでしょうか。

歯周病と歯槽膿漏の違いとは?

最近ではすっかり知れ渡った「歯周病」。歯ぐきから出血するからと歯科医院を受診した際「歯周病ですね」と言われ、「ああ歯周病なんだ。歯槽膿漏じゃないんだ」と変に安心した人もあるそうですが、実際のところ「歯周病」と「歯槽膿漏」は違いがあるのか疑問に思う方も少なからずいらっしゃいます。

歯周病とは「歯を支える歯周組織に炎症が起こる総称」であり、その中にあるのが「歯肉炎」と「歯周炎」です。歯肉炎は歯ぐきの腫れと出血が起こりますが、歯を支える歯槽骨に吸収は起こっておらず、適切なブラッシングで改善することができます。歯肉炎は小中学生など、低年齢層にも頻繁に起こる症状のため、日ごろのブラッシングがとても大切になります。

いっぽう「歯周炎」は、歯肉炎が悪化したもので、歯ぐきの腫れと出血とともに歯槽骨の吸収、歯周ポケット数値の悪化(4ミリ以上)などの症状が出てきます。歯周炎には軽度・中度そして重度と分類され、症状が悪化すると歯が揺れる、膿が溜まるなど色々な悪影響が出てきます。

歯槽膿漏」とは、「中度~重度歯周炎」あたりのことを言い、字の通り「膿が漏れている」状態を言います。つまり歯槽膿漏と言われたら、歯周病がかなり悪化している状態だと判断してよいでしょう。なお今では歯槽膿漏という言葉はあまり使われていませんが、年配の方たちは歯周病よりも歯槽膿漏という言葉のほうがピンとくるかもしれません。

歯槽膿漏、つまり歯周炎が悪化すると膿が溜まり、口臭も強烈なものになります。歯も揺れ動き始めてぐらぐらになり、健康な状態を取り戻すことはかなり難しくなってしまいます。

歯周病と歯槽膿漏は、同じ歯を支える歯周組織に炎症が起こる病気で意味合いは同じです。ただ歯槽膿漏と言われた場合、かなり歯周病が進行している状態と言ってもよいでしょう。

 

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歯周病を放置すると、全身の健康にも影響が

歯周病や歯槽膿漏と診断されたら、歯周病の治療を受けなければいけません。歯石除去やクリーニングなどを行い、歯ぐきの状態を少しでも良くすることで、歯周病の進行を抑制することが可能となります。しかしそのまま放置すると歯が抜けてしまうだけでなく、糖尿病や脳梗塞・認知症など全身の病気のリスクが高まると言われています。また妊婦の場合には早産や流産のリスクが高まると言われています。

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歯周病を悪化させないよう、定期的に検診やクリーニングを受けましょう

歯周病は毎日の歯磨きだけではなかなか予防することが難しい病気です。年齢を重ねるにつれ、歯周病リスクは高まるため、歯周病を悪化させないように、定期検診や予防治療を受けることがとても重要です。

 


2019年12月9日 3:13 PM | カテゴリー: 歯周病

歯が揺れ始めてしまった・・・もう手遅れ?

今までむし歯知らず、これまで歯医者なんてかかったことがなかったことが自慢だったのに、最近歯が揺れ動き始めた・・・。こんな症状を訴える方は決して少なくありません。意を決して歯科医院を受診した結果、歯周病と診断されてショックを受けてしまうことでしょう。では歯周病によって歯が揺れ動き始めたら、もう抜けるのを待つしかないのでしょうか。

 

気づけば歯がグラグラ・・・これが歯周病の怖さ

歯周病は、痛みがサインであるむし歯と違い、痛みはあまり感じません。歯周病の主な症状は歯ぐきの腫れと出血ですが、これは歯肉炎でも起こります。ちょっと歯ぐきが腫れてるけど痛くないし、すぐ治るだろう・・・とそのまま放置した結果、歯周病が進行し、痛みや歯の揺れなどの症状が出てきたときは、歯周病はかなり進行した状態です。歯周病の怖さは、痛みをあまり感じないまま症状が進行してしまうことです。歯ぐきの腫れや出血以外に、口臭がきつくなった、膿が出始めた、歯がグラグラするといったような症状が見られる場合、歯周病がかなり悪化しているサインです。歯周病は一本の歯だけに起こるわけではなく、お口の中全体の症状が起こります。そのため気が付かないまま症状が悪化し、気が付けば歯がぐらぐらで抜け落ちてしまった、などのいう結果を引き起こすのです。

 

歯が揺れ動き始めたら、もう諦めるしかない?

歯がグラグラと動き始めると、もう歯を残すことができないんじゃないか、と心配なさることでしょう。しかしまだあきらめるのは早いです。多少の揺れ方なら歯石除去を行い、これまで蓄積されてきたプラークや歯石除去を行って、歯ぐきの状態を改善することが可能です。歯槽骨の吸収が著しく、どうしても歯を保存することが難しいケースでは残念ながら抜歯となってしまいますが、多少の揺れの場合、歯周病治療を行うことで歯を保存することが十分可能です。まずはご家庭での丁寧なブラッシングと、歯科医院による歯周病治療をしっかりと行いましょう。歯石を取り除くことで歯ぐきが締まり、歯の揺れの進行を抑制することが期待できるため、諦めずにますは治療を受けることが大切です。いちど揺れ動き始めた歯を元に戻すことは難しいですが、症状を抑制し、現状維持に努めることで歯を長持ちさせることも可能な場合があります。

 

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しかし歯医者通いは面倒くさい、抜けても気にしないなどとご自身のお口の中のことに関心が薄いと、歯周病はどんどん悪化し、最後には全て抜け落ちてしまう、抜歯となる可能性が濃厚なため、「もしかして歯周病・・・?」と思われるような症状が気になる場合、早めに歯科医院で診てもらうようにして下さい。

 

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2019年11月7日 4:26 PM | カテゴリー: 歯周病, 歯周病と全身疾患の関係

むし歯よりも怖い、歯周病

歯のトラブルの代表と聞くと、恐らくむし歯と答える方が大半ではないでしょうか。確かにむし歯は進行すると歯が溶けるため、適切な処置を行わないと歯を残すことができなくなります。しかし、今むし歯以上に怖いと言われているのが、歯周病なのです。皆さん、歯周病の怖さを理解していますか?

 

痛みがサインのむし歯、痛みがない歯周病

歯が痛くなったら「もしかしてむし歯?」と思うでしょう。むし歯は、神経近くまで進行すると冷たいものや甘いものがしみて痛い、という症状が現れます。そして神経まで進行してしまうと激しい痛みに襲われるため、これまで受診を我慢してきた人でも、ようやく治療に訪れる方がほとんどだと思います。

ではなぜむし歯だと、治療に来られるのでしょうか。それは「痛みがあるから」ではないかと思います。むし歯は放っておくと歯が溶ける、歯を抜かなければいけない、むし歯で歯がなくなると入れ歯になってしまうかもしれない・・・。このように「むし歯は放っておくと歯を失ってしまう」という概念が強く浸透しているからこそ、歯科医院を受診するのでしょう。

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これに対し、歯周病は痛みをほとんど感じません。歯周病の初期症状である歯ぐきの腫れと出血も、「ちょっと歯ぐきが腫れているかな?」という程度でそれほど痛みを感じないまま過ごされることと思います。

これこそが、歯周病の落とし穴なのです。

 

気が付けば歯がぐらぐら、歯ぐきが腫れて噛めない・・・

歯周病の怖さは、自覚症状をあまり感じないまま症状が進行してしまうことです。むし歯のように、激しい痛みはそれほど感じません。初期段階では歯ぐきの腫れと出血のみだったのが、進行するにつれて口臭がひどくなる、膿が溜まるなどの症状が出始めます。そして歯周病菌により歯槽骨が吸収され始め、歯を支えることが困難になってきます。ここまでくると重度歯周病と診断され、歯ぐきがひどく腫れて食べ物が噛めない、お口の中から悪臭が漂う、そして歯が抜け落ちてしまった、という最悪な結末を招いてしまう恐れがあります。

そして知っておくべきことは、「むし歯は虫歯菌に感染した歯だけが痛くなる」に対し、歯周病は「歯ぐき全体に症状が起こる為、一本の歯だけでは済まない」ということです。歯周病になると、歯を支える歯周組織全体に症状が起こるため、非常にやっかいな病気であることをしっかりと理解しておくべきでしょう。

そして歯周病は全身の健康にも関連していると言われています。このように、歯周病はお口全体、そして全身の健康に影響が起こる怖い病気なのです。

 

歯周病の予防と改善には、予防治療

歯周病になってしまっても、定期的に歯石除去やクリーニングを受けることで改善は可能です。また進行を遅らせ、現状維持させることも可能です。つまり歯周病には予防治療が欠かせないのです。これはむし歯も同じですが、歯を守るためにはご家庭でのケアに加え、歯科医院での定期検診や予防治療が不可欠なのです。

 

ご自身の歯と体の健康のためにも、予防治療や定期検診は必ず受けるようにして、歯周病に負けない口腔内を維持しましょう。

 

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2019年9月25日 7:19 AM | カテゴリー: むし歯, 歯周病

痛みをほとんど感じずに症状が進行する歯周病

虫歯と並んで、歯を失う2大原因のひとつである「歯周病」。かつては歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれていた歯周病は、若い人でも罹患しており、そのままにしておくと将来歯を失いかねません。歯周病の怖いところは、いたみをあまり感じないまま症状が進行してしまうことです。あなたのお口の中は大丈夫でしょうか?

成人の80%が罹患していると言われている歯周病

「歯槽膿漏」と聞くと、中高年の方だけが罹患しているイメージがあるかもしれません。そのため若い世代の方にとっては「歯槽膿漏って何?自分には関係ない」と思われることでしょう。

しかし歯周病は、成人の約80%が罹患していると言われており、30代といった若い世代の方でも歯周病が進行しているケースは実に多いのです。歯周病の怖さがクローズアップされるにつれ、毎日歯周病予防の歯磨き剤のCMが流れるほど、歯周病は身近な病気であり、決して高齢者だけの病気ではないのです。

 

虫歯との違い

しかし、虫歯に比べると緊急性がないため、歯周病が進行していても気付いていない方は実に多いのが現状です。虫歯は痛みを伴うため、すぐにでも診てもらいたい!と思われがちですが、歯周病はそれほど痛みを伴わないため、気付いたときにはもう手遅れの状態まで症状が進んでしまっているケースも決してめずらしくはないのです。

虫歯は歯そのものが溶けるのに対し、歯周病は歯を支える顎の骨が溶けていきます。虫歯菌が作る酸は歯を溶かし、炎症が神経まで進むと激しい痛みを伴います。

 

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いっぽう歯周病は、歯ではなく歯ぐきや歯槽骨といった歯周組織に炎症が起こります。歯周病菌が出す毒素は歯ぐきに腫れや出血を引き起こしますが、この状態では実は痛みはそれほど感じないのです。「何となく歯ぐきが腫れているかな?」といった程度で、神経まで達した虫歯と比べると、我慢できないほどの痛みではありません。

ここに、歯周病の落とし穴があるのです。虫歯のように強い痛みを感じたら、すぐに歯科医院を受診するでしょう。しかし歯ぐきの腫れ程度なら・・・と、つい放置してしまいがちなのが、歯周病なのです。

歯周病が進行しているにもかかわらず、痛くないからと歯科医院を受診せずに過ごしていると、やがて歯槽骨が少なくなり、歯を支えることができなくなるため、最終的に歯が抜け落ちてしまうか、保存不可で抜歯となってしまうのです。

また歯周病は、虫歯と違って一本の歯だけに症状が起こるわけではありません。歯周病になると、お口全体の健康が損なわれてしまいます。その結果、一本の歯だけでは済まなくなってしまいます。

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定期的な歯石除去やクリーニングが、歯周病からお口の健康を守るコツ

歯周病で大切な歯を失わないためには、定期的な歯石除去とクリーニングを受けていただくことです。毎日の歯磨きだけでは落としきれないプラークや歯石は、歯科医院でないと取ることができません。定期的にクリーニングを受けることが、お口の健康維持の最も大きなポイントです。

少しでも異変を感じたら、すぐにかかりつけの歯科医院で診てもらい、毎日のケアを見直すことが大切です。そしてきちんと定期検診を受けることが、歯周病予防の最大のコツなのです。

 


2019年7月18日 7:33 AM | カテゴリー: 歯周病, 歯周病と全身疾患の関係

大人になっても歯列矯正を始めることができます

歯を失う原因は、虫歯および歯周病であることは、メディアやインターネットなどの情報を通してよく知られるようになりました。その中で、歯並びの悪さがこのようなトラブルを招くことをご存知の方も多いと思います。しかし「歯列矯正=子どもが行うもの」とお思いの方も多く、そのほとんどが「今さら矯正しても遅い」と諦めてらっしゃるのではないかと思います。歯列矯正のスタートに年齢制限はありません。今回は、大人の歯列矯正について考えてみたいと思います。

 

歯列矯正を考える理由について

デコボコした歯並びに、小さいころからコンプレックスを持ちながら成人し、今に至る方は多いのではないでしょうか。昔は歯列矯正は今ほど注目されておらず、そこまで重要視されていませんでした。矯正器具がお口の中にあるほうが、めずらしかったと思います。そのような幼少期から思春期を経て、今「歯並びを治したかったな」と考えるのは、次のような理由が考えられます。

・歯並びが悪いことで口元の印象および顔全体の印象が良くない

・口が閉じにくく、間が抜けたような顔になる

・着色による歯の色の悪さ

・口臭がひどい

このように、見た目や相手に与える不快感が気になることが理由として挙げられます。また

 

・結婚式を控えているので、歯並びを治して最高の状態で当日を迎えたい

・就職活動や接客業のため、歯並びを良くして好印象を残したい

と、大切な日に合わせて歯並びを美しく整えたいという理由が考えられます。

 

歯並びの悪さを改善することで、歯周病などのリスクを低くすることができます

見た目のコンプレックスの改善やライフイベントのために歯並びを美しく整えることで、毎日の生活がこれまでよりもずっと快活に過ごせるようになることでしょう。そしてそれと同時に、歯列矯正を行うことで、虫歯や歯周病のリスクを低減し、お口の健康を維持しやすくなることも、歯列矯正を行う大きなメリットです。特に歯周病は気が付かないうちに進行し、気が付けば歯がグラグラしてしまいます。虫歯と違って、歯ぐきや歯槽骨といった歯周組織に深刻な影響が出てしまいます。そうならないためにも歯列矯正を行うことは、将来のお口の健康にとってプラスになると言えるでしょう。

 

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大人の歯列矯正の種類について

歯列矯正を始めるにあたって、年齢制限は特にありません。歯列矯正の代表格といえば、ブラケット矯正でしょう。しかしある程度年齢を重ねた方にとっては、人前でブラケットをつけていることに恥ずかしさや違和感を覚えてしまうかもしれません。このようなことから考えて、大人の矯正にはマウスピース矯正が適しています。インビザラインによるマウスピース矯正は、透明で取り外しがしやすいため、人の目も気になりません。また前歯だけが気になる方は、部分矯正がお勧めです。

歯並びの状態によって、色々な歯列矯正の方法が選択肢として考えられます。「今さら」「この年齢で」と思わず、歯並びをきれいに治したいと思った瞬間が開始時期だと思って、いちど歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

 

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2019年6月21日 11:37 AM | カテゴリー: 歯周病, 矯正歯科

歯医者なんて無縁だったのに・・・という方こそ要注意!

「これまで虫歯なんてなったことがないから、歯医者さんなんて行ったことがないの」。時々このような会話を耳にすることがあります。確かに虫歯が一本もなくずっと過ごしてきたことはとても良いことです。しかし、このような方こそ、注意が必要です。と言うのも、気が付けば歯が抜けてしまうことにもなりかねないからです。

 

「歯が痛くないから歯医者さんへ行ったことがない」とは

歯のトラブルの代表格といえば、むし歯です。むし歯は、むし歯菌が放出する酸によって歯が溶け始め、進行するにつれて痛みを感じるようになります。特に神経まで達してしまった場合、相当な痛みに襲われることから、それまで様子をみて我慢していた人も、この痛みに耐えかねてようやく歯科医院で診てもらうことになるでしょう。

このように、むし歯は歯がしみる、歯が痛いといった自覚症状が出てきます。しかしこのような症状が出なかった場合、あなたは歯医者さんを受診しますか?ほとんどの場合、歯が痛くなければ歯医者さんを受診しないでしょう。

しかし、ここが大きな落とし穴なのです。

 

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痛みなく進行する歯周病

これまでむし歯になったことがない方は、歯科医院へ行く機会はなかったでしょう。しかし、これがのちの歯の寿命に大きく関わってくると言っても過言ではありません。というのも、痛みがなく症状が進行する歯周病で歯を失う可能性が非常に高いためです。

歯周病は、歯周病菌によって歯ぐきや歯槽骨など、歯の歯周組織に起こる炎症です。歯ぐきの腫れや出血が主な症状ですが、そのまま放置すると症状は進行し、歯を支える歯槽骨にまで影響が及んできます。歯ぐきの炎症だけでなく、歯槽骨が少しずつ吸収され始めると、顎の骨の量が少なくなってきます。その結果歯を支えることが難しくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の怖いところは、痛みといった自覚症状がほとんどないまま症状が進行することです。歯ぐきの腫れや出血は歯肉炎でも起こります。歯肉炎の場合、適切なブラッシングで改善が可能です。しかし年齢を重ねるにつれて症状は悪化し、歯肉炎からやがて歯周炎(歯周病)へと症状が進み、口臭や歯が揺れ動くなど、深刻な症状が出始めます。やがて最終的には顎の骨がすっかり薄くなり、歯を支えることができなくなって抜け落ちてしまうのです。

歯周病は、むし歯と違って痛みをほとんど感じないまま症状が悪化します。痛くないから、むし歯なんてなったことないから、と受診を放置していると、後で後悔する日々が待っているのです。

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歯周病は全身疾患にも深く関わっている

歯周病の怖いところは、痛みなく症状が進行することです。そしてその他にも、全身の健康に関わりがあるのではないか、と報告されています。

特に歯周病と関係が深いのは糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、妊婦さんにおける早産の危険性および低体重児出産、誤嚥性肺炎などと言われています。歯周病菌が血管の中に入り込むことで全身の色々な臓器に炎症が起こるためだと報告されていることから、歯周病と相互関係があると言われています。

 

歯が痛くなくても、定期的に検診は受けましょう

今は痛みなど何もないから・・・と受診を先延ばしにすると、歯周病は確実に進行してしまいます。今は何もなくても、歯周病が隠れているかもしれません。歯が抜け始めてからはじめて今の状況を把握することになります。「後悔先に立たず」という言葉がありますが、歯を失って始めて歯の大切さを知ることになるのではないでしょうか。

特に「これまでむし歯になったことがないから」と痛みを感じていなくても、歯周病の進み具合を確認するために年に1,2度の定期検診受診をおすすめします。

 


2019年5月7日 8:28 AM | カテゴリー: 歯周病, 歯周病と全身疾患の関係

セルフケアでわかる海外との認識の差

 

前回は、日本と海外の予防治療における認識の差についてお話をしました。今回は、セルフケアにおける海外との違いについてお話をしたいと思います。

 

海外ではデンタルフロス使いが当たり前

皆さんは、デンタルフロスを使っていますか?「歯磨きをきちんとしていたら、フロスなんていらないのでは?」「フロスなんていちいちい面倒くさい」などと思っていませんか。この認識が、海外との大きな違いです。予防治療の重要性と同じく、セルフケアに対する認識も海外とは違っており、このことが将来の残存歯数に大きく関係しているのです。

デンタルフロス使用者の割合の差は、次の数字でよくおわかりになると思います。

・アメリカ・・・60.2%

・スウェーデン・・・51.3%

・日本・・・19.4%

この数字を見てわかることは、日本は諸外国と比べてまだまだ予防に対する意識が低いということです。歯科医院へ通う目的の違いについて、この数字に顕著に現れ出ていることがおわかりいただけると思います。歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れはきちんと落とせません。フロスを使うことで歯の間に溜まった食べかすや汚れをかき出すことができることをご存知でしょうか。むし歯の原因となるプラークは、主に歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に残っている汚れから作られているのです。

 

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定期検診は、自分に合ったケアの方法を学ぶ場でもあるのです

予防治療や定期検診は、ただ単に歯石除去やお口の中の状態をチェックするためだけの時間ではありません。日本では、セルフケアが自己流の人がとても多いことに対し、海外では半数以上が歯科医師や歯科衛生士といったプロからセルフケアの方法について学んでいると言われています。

日本では、特に指導を受けず自己流のセルフケアを行っている人がとても多く、デンタルフロスや歯間ブラシの重要性をきちんと理解していない、あるいは頭ではわかっていても、実践に至らない人がほとんどです。そして気が付けば、むし歯や歯周病が進行し、歯を失う結果になってしまうのです。

 

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予防治療や定期検診ではフロスや歯間ブラシは必ず使います。これらは患者さんの状態に合わせて使うアイテムを選んで使っているため、効果的であるとともに、ご自身のセルフケアを見直す絶好のチャンスです。

フロスの使い方がいまひとつわからない、歯間ブラシのサイズがわからないなどの疑問点は、歯科医師や歯科衛生士にどんどん尋ねましょう。お口の健康を守るプロから得ることができる貴重な時間を是非利用し、ご自身に合ったケアをしっかりと行ってください。

そして3ヶ月~半年に一度は必ず定期検診を受診し、異常の有無や口腔内の健康維持に努めるようにしましょう。


2019年3月25日 8:14 AM | カテゴリー: むし歯, 歯周病



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