歯とお口の健康を守る基本は、毎日の歯磨きです。歯磨き剤には本当に様々な種類があり、歯科医院やドラッグストアだけでなく、通販やバラエティショップなど色々な場所で手に入れることができます。しかしあまりに種類が多すぎて、どの歯磨き剤を選べばよいのかわからなくなることはありませんか?大切なことは、お口の症状に応じた歯磨き剤を選ぶことです。今回は、歯の健康と歯磨き剤に着目してみました。

口腔内の細菌の種類によって状態が変わります

お口の中には非常に多くの細菌が棲みついています。これらの細菌が、特にお口の健康に悪影響を与えないものもあれば、重篤な症状を引き起こしてしまうものもあります。後者の代表は、むし歯と歯周病です。どちらも細菌による感染症です。むし歯は酸により歯が溶け、歯周病は毒素によって歯を支える組織に炎症が起きてしまいまいますが、どちらの細菌が多いかによって、どちらになりやすいのかがある程度把握することが可能です。

つまり虫歯菌の数が多いとむし歯になりやすく、歯周病菌が多いと歯周病リスクが高まると考えられるのです。

 

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予防治療や定期検診で、どちらのリスクが高いかを把握することができる

では自分はどちらのリスクが高いのだろう?とお思いになることでしょう。もちろんむし歯と歯周病、どちらにも気を付けてケアをしておかなければいけませんが、ご自身が抱えるリスクを把握しておくと、それに応じた歯磨き剤を選んで使うことで発症リスクを低減することができます。

それには予防治療や定期検診が最も有効です。歯科医師や歯科衛生士がお口の中を実際に診ることで、お口の中の状況を把握することで適切なアドバイスをもらうことができます。例えば「○○さんは歯周ポケット数値は浅いけど、歯の表面が白く濁って虫歯になりかけているので、どちらかと言えばむし歯リスクの方が高いかもしれませんね」と言われた場合、歯周病予防の歯磨き剤よりも、フッ素が含まれている歯磨き剤を使うほうが、その患者さんのお口の状態に合ったケアができるという事になるのです。

 

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ご自身の状態に合わせて歯磨き剤を選び、お口の健康を維持しましょう

むし歯と歯周病、どちらも適切な処置と予防を行わなければ、歯を失ってしまう可能性が高いことはよく知られています。そのため、お口の中の状態に応じたケアを行うことがむし歯や歯周病を防ぎ、お口の健康を維持することができるのです。

数ある歯磨き剤の中からご自身の状態に応じたものを選び、お口の健康管理を行いましょう。どんな歯磨き剤を選べばよいか迷うときは、かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。