コロナウイルスが猛威を振っており、日常生活において心配な毎日が続いています。インフルエンザなど他のウイルスもそうですが、ウイルス感染のリスクを低減するためには物理的なウイルス対策はもちろんのこと、抵抗力をつけておくことが非常に重要です。その基本になるのが「食べること」であり、しっかり噛める口腔内環境にあることが何よりも大切なのです。あなたのお口はしっかり噛める環境ですか?

よく噛めない原因その一・・・むし歯

むし歯になるとまず歯が痛くなります。痛くなると噛んだり飲んだりすることが辛くなり、食事に影響が出てしまいます。

むし歯の症状は、少ししみる程度から激痛まで様々で、症状に応じた治療を行うことで噛む機能を改善できます。当然、早期発見と症状が悪化してから治療をするのとでは、歯が残る量や、歯の予後も大きく違ってきます。またむし歯をそのまま放置すると歯がすっかり溶け、根っこだけになってしまいます。この状態では土台を立ててクラウンを被せる治療はできず、ほとんどの場合抜歯になります。入れ歯やブリッジなどで噛む機能を回復させる治療は歯を抜いてしまうと、よく噛めなくなります。このように、むし歯になることでよく噛めなくなってしまうことがまず挙げられます。

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よく噛めない理由その二・・・歯周病

歯周病になると、まず歯ぐきが腫れてきます。歯そのものが痛いわけではないので、食事にそれほど苦痛を感じない方もいらっしゃいますが、そのまま放置すると、歯周病菌によって歯を支える組織が影響を受け、噛むたびに痛みを感じるようになります。むし歯の痛さとは少し違うため、歯周病とは思わずに過ごしてしまうと症状がどんどん悪化してしまいます。その結果歯槽骨が吸収され、歯がグラグラになって噛めなくなってしまいます。最終的に歯が抜けてしまうか、保存不可で抜歯になってしまいます。

さらに歯周病のやっかいなところは、一本の歯だけに症状が起きるむし歯と違って、歯を支える組織全体に症状が出るため、一本の歯だけでは済まないところです。歯周病と診断された場合、顎の骨が吸収されて薄くなっており、他の歯も歯周病の症状が出ていることがほとんどです。

歯周病によって歯を失ってしまうと、当然噛むことが辛く、食事に影響が出てしまいます。

 

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むし歯や歯周病からお口の健康を守ることは、強い体を作る基本です

食べることは、健康な体作りの基本です。そのためにはむし歯や歯周病からお口の健康を守り、よく噛めるお口の中の状態を維持することがとても大切です。病気に負けない体づくりのためにも、お口の中の健康維持に努めましょう。