日本初の栄養療法専門のクリニックを開設した溝口徹先生は、アレルギー症状に悩む人たちには、ある共通の食傾向があることに気づいたといいます。 ひとつは「甘い物好き(砂糖・果糖・ブドウ糖果糖液糖等)」、もうひとつの共通点は、ご飯やパン、めん類などが大好きな方に多い「糖質過多(炭水化物由来)」です。
 この2つの食傾向は、どちらも急激に血糖値をあげてしまうことで副腎疲労症候群を起こし、アレルギー疾患を生み出す原因になっているといいます。溝口先生のクリニックでは、食習慣を見直すことで8割の患者さんに症状の改善がみられたといいます。 食育の一環として、ソフトドリンクなどによる砂糖の過剰摂取に警鐘を鳴らす(虫歯だけでなく、全身疾患の原因になる)歯科医院が増えてきましたが、一見、直接的につながらない糖質の過剰摂取がアレルギー疾患にも深く関わっているという考え方は大変、興味深いと感じます。
参考図書:『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!(青春出版社、溝口先生)』
ヤクルトやカルピス、スポーツドリンク、ビタミンウォーター等を栄養補給のためと思って飲んでいる人がいますが、このような飲料には、多量のブドウ糖果糖液糖(異性化糖)などの糖質が含まれているので、決して健康によい飲料とは言えません。健康のためと思って飲んでいても、逆に体調を悪くするというようなことになりかねません。とくに体の小さなお子様にはこのような飲料を飲まさず、ミネラルウオーターやお茶を飲ますようにしましょう!