9月18日(水)NHKの“ためしてガッテン”で金属アレルギーの話題を取り上げていました。
金属製の腕時計やネックレスなどで皮膚がかぶれたり、化膿したりすることは以前から金属アレルギーとして皆さんもご存知のことと思います。番組では、化粧品に含まれている金属添加物や注射針で金属アレルギーが発症する例なども出ていました。
今回は、金属アレルギーの原因を『金属+汗+菌+傷』というシンプルな形で説明していました。これを歯科的に当てはめて見ると『金属(銀歯や入れ歯)+汗(唾液)+菌(歯周病菌・むし歯菌)+傷(歯肉炎・歯周炎・不良技工物)』となります。
口に合わない入れ歯を使用することで、粘膜に傷がつきそこから口腔内の細菌が大量に血中に移行します。また、口の中に金属があると徐々に溶け出して金属も血中に移行します。大量に血中に侵入してきた歯周病菌をやっつけるために白血球が活性化されます。そのときたまたま細菌の近くにいた金属も敵と認識され白血球が攻撃をしかけます。そしてこの過剰な金属に対する反応が金属アレルギーとして体に現れるのです。
金属アレルギーを予防するためには、入れ歯や銀歯を使わなければよいということになるのですが、保険の入れ歯や銀歯を別の物にやるかえるには高額な自費治療費(セラミックスなど)が必要になります。保険の範囲で歯にピッタリ合った銀歯や入れ歯を入れることが最低限必要です。一方、口腔内の菌を減らすことで、金属アレルギーの予防ができます。そのためには、やはり定期的に歯科医院でお口のクリーニング(歯石除去など)を行い、耐えす口腔内を清潔に保つことが重要です。
銀歯と歯ぐきに段差があったり、かたついた入れ歯を使用している方は、歯科健診に行って相談しましょう!