むし歯
夢のセメントが登場
アメリカのヒューストン発のDoc's Best Cements(ドックベストセメントまたはドックスベストセメント)により痛くない、削らない、神経を取らない治療が可能になりました。(従来の保険治療で行うような予防的な拡大処置としてむし歯以外の健全な歯質を削らないということです。まったく歯を削らないという意味ではありません。) ドックベストセメントは、テキサス州ヒューストンのCooley & Cooley社とDr.Fraserが1990年に開発したミネラルを含んだ銅セメントです。Dr.Fraserの論文には、治療後10年以上経過しても歯の神経に異常が起こっていない症例が多数報告されています。これほど予後良好な歯にやさしい治療方法なのですが、2023年9月現在、日本では保険適応になっていませんので、ドックベストセメントを用いた治療は全て自費診療になります。
むし歯を削らずに、ミネラルで治す、
アメリカヒューストン発の最新治療
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レントゲンでむし歯の範囲を確認します
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部分銀歯の下に大きなむし歯があります
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古い銀歯を取り除きます
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銀歯の下のむし歯を取り除いて、高濃度POICウォーターで除菌し、プラズマストリークレーザーで殺菌しながら歯質強化します。
深いむし歯でも神経を残すことができます。(自費診療になります。) -
深い穴の部分にドッグベストセメントを充填し経過観察します。 ミネラルの作用で再石灰化が起こり歯が元気になります。
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形を整えて詰め物をします。※型取りをして後日詰め物をすることもあります。
セラミックインレーの場合:¥55,000
(材質・大きさにより治療費が異なります)※税込み価格
削らないむし歯治療
従来の削って詰める治療から、
「削らない治療」へ
削らない・痛くない・神経を抜かない・歯を温存する
削らないから回復も早く時短治療が可能です
歯の神経を抜いてしまうと、
歯の寿命は短くなってしまう
「我慢できないくらい歯が痛い!」これは、むし歯が進行して神経にまで達した状態です。 神経を抜いた歯と、神経が残っている歯の寿命を比べると、神経の残っている歯の方が将来的に寿命が長いのが一般的です。
歯の中の空洞(歯髄腔)には、神経や血管が入っています。歯を再生させたり、歯の異常を伝えたり、歯の強度を保ってくれています。そこで、神経を抜いた歯は枯れ木と同じ状態になり、歯の寿命を大きく左右してしまいます。
歯の神経を抜いてしまうと、歯の再生能力が失われ、歯の寿命は短くなってしまいます。
深いむし歯でも、出来るだけ神経を残す治療法が可能になりました。
ドッグベストセメント治療の特徴
ドッグベストセメント治療は、銅、酸化亜鉛、酸化チタン、リン酸、水酸化アルミなどを主成分とする素材を使います。鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンのコンビネーションによる殺菌力が、むし歯に効果的に作用することで、むし歯菌に侵された歯の象牙質の無菌化を促すという大きな働きがあります。
メリット
1. 必要以上に歯を削らない
一般的なむし歯治療と違い、ドッグベストセメント治療は必要以上に歯を削らないで済みますので、歯を削る違和感もなく、痛みを感じないので、麻酔注射も必要ない場合がほとんどです。
2. 歯の神経を残せる可能性が高い
ドッグベストセメントの鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンのコンビネーションによる殺菌力で患部を殺菌することで、神経を残せる可能性が高くなります。
3. 象牙質を再生させる
むし歯菌に侵されている歯の内部の象牙質をドッグベストセメントの鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンで殺菌することで、歯の象牙質部分の再石灰化を促します。
デメリット
- 自発痛や打診痛が強い場合には、神経を残せないことがある。
- 自費診療になるので治療費が高くなる。(ドックベストセメント治療費:¥22,000(税込))
- 詰め物やかぶせ物も自費診療になる。(修復治療費:¥22,000~66,000(税込))
副作用・リスク
- 治療後経過観察中に痛みが出た場合には神経の治療(抜髄)が必要になる。