「自分は今までむし歯になったことがないから、歯医者にめったに来ない」

このような言葉を耳にしたことはありませんか。日々患者さんと向き合っていると、今までむし歯になったことがないから歯医者に来たことがない、という方が少なくありません。でも待ってください。むし歯がないからといって安心していると、最終的に後悔する結果が待ち受けているかもしれません。

 

むし歯にならなければ歯医者さんに行かない??

皆さんは、歯が痛くなってから歯医者さんを受診しますか。恐らく大多数の方が、痛みや違和感など何か異常を感じてから受診するのではないでしょうか。むし歯はそのままにしておくとどんどん進行してしまいます。そしてむし歯の特徴は「痛み」です。この痛いというサインが出るからこそ、受診するでしょう。

しかし、中にはむし歯になったことがないという方もいらっしゃいます。むし歯かな、と思うような自覚症状がない限り、なかなか歯医者さんは受診しないものですよね。ここが実は大きな落とし穴なのです。

 

数年ぶりに歯医者さんを訪れたら、歯周病が進行していると言われ・・・

むし歯のような自覚症状はないけれど、たまには歯のクリーニングを受けてみよう、と軽い気持ちで受診したところ、歯周病が思いのほか進行していたケースはとても多く、ご本人もショックを隠しきれない光景は決してめずらしくありません。歯周病の進行具合を表す歯周ポケット数値は6ミリや8ミリ、出血もあり歯が揺れ動いている・・・。ここで初めて患者さんは「歯周病が進行している」ことを知るのです。

むし歯になったことがないことが、大きな落とし穴だったのです。痛みなどの自覚症状が出ない限り、なかなか歯医者は受診しません。たまたま訪れた際、歯周病がかなり進んでいることを知るものの、歯が揺れ動く症状が出てしまっていたら歯周病の進行を抑制することは難しくなります。

中には歯がぐらぐらになってようやく受診する方もいらっしゃいます。歯周病は痛みをあまり感じずに進行するため、歯が少々揺れ動いても気にならないのでしょう。

その結果、気が付けば歯が抜け落ちてしまった、口臭がきつくなったなど、歯周病を招いてしまっているのです。

歯周病はむし歯と違い、痛みをほとんど感じないまま進行します。むし歯よりも怖いのは、むし歯は悪い歯だけに症状が出ますが、歯周病はお口全体に症状が出るため、とてもやっかいです。

歯周病の進行を抑制するためには、定期的な受診が欠かせません。また何も自覚症状がなくても、定期的に歯科医院を受診し、歯のクリーニングなどを受けるようにして下さい。

 

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