コレステロールというと一般的には悪者扱いされていますが、実際のところはどうなんでしょうか?
メタボリックシンドロームなる言葉が生み出されてメディアが頻繁に取り上げるようになったので、
さらにコレステロールのイメージが悪くなってしまったように感じます。

①卵を食べるとコレステロールが増えて太ってしまう
②コレステロールが多いと心筋梗塞になってしまう
①と②は常識のように語られることが多いのですが、全くの誤りのようです。

2004年に東海大学の大櫛陽一教授が発表した『郡山スタディ』によると、「総コレステロールが180mg/
dlを下回ってくると、5年死亡率が有意に上昇する。」「薬でコレステロールを下げても、心臓血管病で
の死亡率は下がらない。」「心筋梗塞後の再発予防を目的とした薬の投与も有効ではない。」ということ
である。つまりコレステロールはある程度以上必要であり、下げすぎることは健康にとってよくないとい
うことです。(詳細は、『100歳まで長生きできるコレステロール革命』大櫛陽一、永岡書店)