ホワイトニングで白くなった歯は、できるだけ長い間白さを保ちたいものです。特に歯科医院で行うオフィスホワイトニングは即効性がある反面、後戻りも早いため、日常の飲食に気を付ける必要があります。ではホワイトニングで白くした歯をできるだけ長持ちさせるためには、どのようなことに気を付けるとよいでしょうか。
ステインが付着する理由
ステインとは、日常の飲食による着色汚れのことです。私たちの歯は飲食するたび、色素を取り込んで少しずつ歯にステインが蓄積されます。歯の表面には「ペクリル」という薄い膜があり、まう。ペクリルは虫歯菌が出す酸から歯を守る働きがある反面、ペクリルを再生する際に、飲食物の色素を取り込んでしまう性質も持ち合わせています。
特にオフィスホワイトニング後の歯はペクリルが剥がれている状態であり、非常に色素を取り込んでしまいやすい状態です。ペクリルは約12時間から24時間ほどで再生されるため、色素の濃い飲食物を口にすると、ペクリルの再生時に一緒に取り込んで着色させてしまいます。
ステインが付着しやすい飲食物とは?
では歯の着色を引き起こすやすい飲食物は、どのようなものがあるでしょうか。
・コーヒー
・紅茶、ウーロン茶
・赤ワイン
・カレー、ミートソース、チョコレートなど
特にステインが付きやすいのは、コーヒーと赤ワインです。どちらも嗜好品ゆえ、楽しみたいとお思いになるでしょうが、とてもステインが付きやすいのです。
ホワイトニングで白くした歯をできるだけキープさせるためには?
ではホワイトニングで真っ白になった歯を少しでも長持ちさせるためには、日常の飲食で何に気を付ければよいのでしょうか。日常の飲食で気を付けるべきポイントをご紹介します。
・ホワイトニング後2時間は色素の濃い飲食物(ブラックコーヒー、赤ワイン、紅茶、ミートソースなど)を摂取しない
・飲食後に水を飲むかお口をゆすいで、飲食物の色素を薄める
・食後にキシリトールガム(できれば歯科専売の100%のもの)を噛んで、唾液をたっぷり出す
・ステイン除去効果のある歯磨き剤を使う(シリカ、ポリリン酸はステイン除去効果が高め)
当院ではオフィスホワイトニング後にポリリン酸がたっぷり含まれたオーラループジェルで歯面をコーティングしてステインを付きにくくします。
なおホワイトニング後はペクリルが剥がれている状態のため、研磨剤入りの歯磨き粉は使用しないで下さい。歯の表面に傷が付き、色素や汚れを取り込んでしまう原因となります。
日常生活からお口の中を意識して過ごしてみましょう
ホワイトニングで真っ白になった歯を見ると、とても気持ちいいですよね。できればずっとこの白さをキープしたいところですが、毎日飲食を行うため、どうしてもステインは付いてしまいます。かと言って、ずっと水だけで過ごすわけにはいきません。
また好きなものは我慢せずに食べたり飲んだりしたいものです。我慢ばかりしていると、ストレスが溜まって体にもよくありません。ご紹介したポイントを参考にして頂くことで、着色のペースを遅らすことは不可能ではありません。またホームホワイトニングを併用することで、ホワイトニングの白さをキープする効果が期待できます。ホームホワイトニングを行うときは、夕食後もしくはその日最後の飲食後がおすすめです。
そして歯を綺麗に保つ意識は、むし歯予防などお口の中のトラブル防止にも繋がります。オーラループジェルなどを使用し、歯質を強化することも大切です。
歯がきれいになると、お口の中への美意識や健康へのモチベーションが上がります。常に美しい状態をキープするぞ!という意識を持って過ごすことで、健康で美しい口元をキープできるのではないでしょうか。