歯と歯の間に溜まった汚れを取り除くのに大変便利なデンタルフロス。歯ブラシの毛先では取り除くのが難しい汚れやプラークをを取り除くのに欠かせません。しかしデンタルフロスの使用率は、歯ブラシに比べてはるかに劣っています。今回はデンタルフロスの必要性と、その良さを再確認してみましょう。

歯に残る汚れの三大原因とは?

歯や歯ぐきの健康に影響を与えるむし歯と歯周病の原因は、プラークです。プラークはお口の中に残る汚れに細菌が寄り付いて作り出した、最近の塊です。

汚れをきちんと落とし、お口の中を清潔にすることで細菌の働きを抑制することでお口の健康を維持しますが、汚れが残ったままだと細菌の活動が活発になり、大好きな糖分を主食としてプラークを作ります。そこへ虫歯菌や歯周病菌が寄り付いて酸や毒素を出し、歯や歯ぐきにトラブルを引き起こすのです。

むし歯や歯周病を防ぐためにはプラークの元になる汚れをキレイに取り除くことが予防策となります。ではお口の中に残る汚れの三大部位について再確認しましょう。

・歯の溝(大臼歯の歯の溝の部分)

・歯と歯ぐきの境目

・歯と歯の間

この3か所が、汚れが残りやすくプラークに変化しやすい場所です。

 

目に見える歯の溝、歯と歯ぐきの境目に比べ、目では確認しにくい歯と歯の間

大臼歯の溝や、歯と歯ぐきの境目に残る汚れは、ご自身で鏡を見て確認しやすいため、比較的意識して歯磨きを行うことができます。しかし歯と歯の間に残る汚れは目で確認しにくいため、どうしても汚れが残りやすくなってしまいます。

また歯ブラシだけでは取り除くことが難しいため「フロスまで使うのは面倒」と思う方も多いでしょう。

しかしむし歯、特に大人のむし歯は臼歯部よりもむしろ、歯と歯の間から生じやすいのが特徴です。自分では気づきにくいため、歯医者に行って初めて気づく方がほとんどです。

 

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デンタルフロスを使って、歯の健康を守りましょう。

歯と歯の間に残る汚れを取り除くのが、デンタルフロスです。歯間ブラシももちろん活用できますが、歯と歯のすき間が狭い部位は入らないため、全ての部位に使用できるフロスは万能と言えます。そしてフロスを使うことで、むし歯や歯周病の予防効果が格段にアップすることを忘れてはいけません。

と言うのも、歯ブラシだけを使用した場合の汚れを落とせる率は約60%に対し、フロスを使うことで80%までアップすることができるからです。

歯ブラシは、「歯に付いた汚れを落とす道具」に対し、フロスおよび歯間ブラシは「歯と歯の間に残る汚れを落とす道具」のため、その効果は全く違うというのがおわかりいただけるでしょう。毎食後は時間的にも難しいと思うので、寝る前の歯磨き時に一日の汚れをしっかり落とすことをお勧めします。

 

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お口の中をキレイにするのは、歯ブラシだけではありません。フロスを併用しながら、むし歯や歯周病からお口の健康を守るようにしましょう。