生活の質を左右する歯科治療

 

 

一昔前は、痛みのある歯はすべて削って治す、歯の神経をとる、最終的は歯を抜くという処置が一般的でした。

 

もちろん、現在でも必要に応じて歯を削り、神経をとって治療を行うことがあります。

 

しかし保険診療の虫歯治療では、虫歯の部位だけでなく予防的な拡大処置として虫歯以外の健全な歯質も削ることが少なくありません。

 

歯は削ってしまうと、どんなによい素材で詰めたり被せたりしても、厳密にいえば元の歯に戻ることはありません。

 

近年は、私たちの平均年齢も伸びて、いかに健康な状態を維持しながら生活をするかという「生活の質(クオリティオブライフ:QOL)」に関心が高まっています。

 

お口の中、とくに自分の歯を残すことの関連性も注目されています。

 

私たちは「天然歯をできるだけ削らない治療」こそが、これからの生活の質に大きく影響を与えていくと考えています。

 

 

できるだけ削らずに治療する方法

 

 

当院では、ドックベストセメント療法を導入しています。

これは、ミネラルを含んだ銅セメント素材です。

 

治療の際には、虫歯になった部分だけを取り除き、高濃度のPOICウォーターで除菌。

プラズマレーザーで殺菌しながら歯質強化をおこなった上で、ドックベストセメントを充填し経過観察をします。

その後、詰め物、被せ物をして治療を終えます。

 

この治療法は、深い虫歯でも神経を残す治療ができる可能性が高く、ミネラル成分により再石灰化を助け象牙質の再生を促します。

 

ドックベストセメント治療は、10年以上経過しても歯の神経に異常が起こっていない症例が多数報告されており、低侵襲治療を行うことで健康な歯をできるだけ削らず、再治療リスクも軽減させることが期待できます。

 

ドックベストセメントの治療方法はこちらをご覧ください

 

 

 

歯を長持ちさせることは寿命にも影響を与えます

 

削らない治療法には、ほかにカリソルブ(自費)という治療法もあります。

これはC1.C2と呼ばれる小さな虫歯にのみ適応可能で、象牙細管内の虫歯菌を殺菌することはできないので、歯と歯の間や深い虫歯は適応外です。

そのため虫歯治療では、ドックベストセメントが優れているといえるでしょう。

ドックベストセメントは、乳歯にも対応可能ですが、数ヶ月で抜けてしまうような乳歯の場合は、使用しません。

 

何度も繰り返す歯の治療は、患者様にとって非常にストレスです。

 

毎回、歯の痛みや腫れと付き合いながら治療をしても、結局最後には抜歯になってしまうかもしれないという不安もつきまといます。

歯を失ってしまうと、食事が楽しめなくなったり、かみ合わせが変化して体のバランスにも影響を与えてしまうことがあります。

今ある歯をできるだけ維持したいとお考えの方、虫歯の再治療でこれ以上歯を削りたくない、神経をできれば残したい、歯を抜きたくないとお考えの方は、是非一度お問い合わせください。

 

ドックベストセメント療法は保険適用外のため、すべて自費診療となります。(2018.04.09時点)

 

ドックベストセメント療法の料金はこちらから

当院で行っている痛くない、削らない、歯にやさしいドックベストセメント療法についてはこちらをご覧ください。