「痛くもないのに歯医者に行くと、余計なお金がかかる」「歯医者に行くと、我が家の経済事情が圧迫される」・・・。こんなふうに思ってはいませんか? 確かに歯医者は歯や歯ぐきが痛くなった場合に受診しますが、歯を守る予防治療は、お金を払う意味がないから行かない、と解釈する方もまだまだ多いと思います。しかし、定期的に予防治療を受けている方と、そうでない方の歯科治療に対する医療費は、実は大きく異なってくるのです。

 

歯が痛くなってから受診するという考え

この考え方は、治療優先型の日本ならではの考え方です。歯が痛くなったときだけ受診することは、実は歯を失うスタート地点に立ってしまったことになるのです。また、保険診療を受けることで経済的な負担を軽減することができますが、この選択肢もまた、歯を失う悪循環の始まりであり、生涯の歯科治療における治療費も、大きく膨らんでしまうことになってしまうのです。

保険診療では、歯を削って詰める際に、レジンまたは金属が使われます。この治療法は再治療のリスクが高く、治療済みの歯が再び虫歯になる「二次カリエス」になりやすいのです。その結果、削っては詰め、削っては被せ・・・を繰り返し、最終的に抜歯となってしまうことがほとんどなのです。

また歯ぐきが腫れて痛い、出血するといった症状で受診する場合も、急性的な症状を緩和する応急処置のみを繰り返していると、最後には歯を失ってしまいます。

もし失った歯全てをインプラントにすると、非常に高い費用が必要となります。また保険の入れ歯やブリッジも、合わなくなったり劣化するごとに再作製となり、再治療を繰り返すことになります。その結果治療費はだんだん膨れ上がり、結果的に生涯の歯科治療の費用はとても高くなってしまうのです。

 

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定期的に予防治療を受けることで、生涯の治療費を抑えることができる

欧米などの諸外国では、歯を守るための予防治療が当たり前のように行われており、患者さんのデンタルIQも非常に高いものとなっています。

確かに予防治療や定期的なクリーニングは緊急性がなく、億劫に思うかもしれません。しかし予防治療を受けていることで、小さな虫歯などを早期に発見することができれば、治療が大掛かりになることはそれほどありません。つまり最小限の治療で済むため、治療費も抑えられるのです。痛いときだけ受診するのと、定期的に予防治療を受けるのでは、生涯の治療費も大きく異なってくることを知っておく必要があるでしょう。

 

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患者さん自身が、歯に対する意識を高めることが大切

歯を失わないためには、自分で歯を守ることが必要になります。それが予防治療です。そして結果的に治療費を抑えることになるため、まずは患者さんご自身の意識を変えることから始めましょう。風邪予防のためにうがいや手洗いをこまめにするのとある意味似ているかも知れません。自分の歯を守るための予防治療は、歯の健康を維持できるとともに、生涯の治療費を抑えるという大きなメリットも持ち合わせているのです。